長女、バレー部に入部

高校生活が始まる2週間前に、バレー部の入部試験がありました。長女は中学生の時にバレー部に入っていたので、なんとか合格し入部できました。アメリカの高校には、「バーシティ(Varsity)」という、いわゆる「体育会スポーツ部」があります。このバーシティのチームは、どんなスポーツでも花形のチームということで尊敬されています。一番の花形はアメリカン・フットボールですね。
長女が入ったのは「バーシティ」の予備軍である「ジュニア・バーシティ(JV)」チームです。、つまり2軍のようなもので、ハイスクール1年生(日本でいう中学3年生)は、JVチームにしか入れません。しかし、JVチームは、将来Vチームに入るための登竜門ですから、今回入れたことは素晴らしいことだと思います。
ちなみにバレーボール部のVチームは、高校3年生と4年生が中心で、2年生でも相当うまい子は入っているそうです。長女も将来Vチームに入れたらなと願っています。
8月下旬、JVとVの全メンバーと新メンバーの親が集まり、顔合わせがありました。JVの新メンバーが前に出て並んだ時、驚きました。ハイスクール1年生と言っても、長女はまだ13歳(誕生日は9月)で、5月下旬にミドル・スクール(中学)2年が終わったばかりの女の子です。日本であれば、まだ中学2年の2学期の始めですが、アメリカではハイスクール1年生というのは、何だか違和感があります。何に驚いたかというと、JVの新メンバーが並んだ姿を見ると、長女以外全員14歳ですが、身長だけでなく、体の骨格、つまり肩幅、腕や臀部、太もも等が、長女と比べてかなりがっしりして大きいということです。中には身長が185cm以上の女の子もいました。他校も同じような体格の生徒が集まったチームということでしょう。今後、長女がこのような相手からなるチームと試合をすることを考えると、わくわく感と少し恐怖感も出てきました。
長女は、放課後はほぼ毎日練習漬けです。最初の試合の前日に、JVチームのキャプテンの家にメンバーが呼ばれ決起大会を行いました。決起大会と言っても、各自5ドルを持ち寄り行ったピザパーティです。キャプテンの家は豪邸で、ベッドルームは5つ、バスルームも5つあります。庭も広大で、その一部にバレーボールコートとネットがあったそうで、ピザを食べた後、メンバーはそこで軽くバレーボールの練習を行ったそうです。
メンバーは早速、メンバー同士のチャットアプリを共有し、そのアプリを使って連絡をしているみたいです。因みに、アメリカではLINEは全く流行っていまん。
ともあれ、長女が、JVのバレーボールチームに入ったことで親として少し安心しました。スポーツを行うという観点だけでなく、転校生としてハイスクールに来て、友達ができるかどうか少し心配だったからです。既に長女はJVチームのメンバーとよく遊んでいるようなのでよかったです。




アメリカの学校生活開始

Labor Dayの翌々日、9月7日から子供たちの学校が始まりました。学校初日ということで、持ち物はノートと筆記用具だけで十分。

車で送るのか、自転車で行かせるのか、悩みましたが、長女については折衷案を採用。行きは長女を車で送りましたが、帰りは、自転車で帰ってきてもらうことにしました。そのため、行きの車に長女の自転車を載せることに。次女は家内が車で送りました。

長女も次女もそれぞれ高校と中学の新一年生(それぞれ9年生と6年生)というのに、アメリカの公立学校は始業式というものはないのです。長女を車で送り、自転車を自転車置き場に置かせましたが、親としてはできることはそこまででした。バックパックを背負った長女は、そのまま校舎の中に入っていきました。なんだかあっけない見送りでした。家に帰っている途中、車内から生徒の通学方法を確認しました。1マイル(1.6キロ)程度であれば徒歩で通学している生徒、自転車はもちろんのこと、高校の高学年であれば自分で車を運転して通学している生徒もいました。

長女の高校(9年生から12年生までの4年間)の授業は1日7科目あります。午前8時から1限目が開始され、1科目40分間の授業です。次の授業への移動時間は4分しかありません。科学(Living Environment)、数学(Geometry)、世界史(Global History)、音楽(Band)、スペイン語(第二外国語)、国語(English)、ライティング(Writing)。これに加え、2時間目にはStudy Hallという時間があり、自由に勉強ができる時間で、多くの生徒は宿題をやっています。各生徒により時間割が全く違うので、ランチを食べる時間も異なります。長女の場合は、3時間目がランチで、午前10時12分から10時52分までとかなり早いランチとなっています。

次女の中学(6年生から8年生までの3年間)の場合は、8科目。中学も各生徒によって時間割が異なります。英語、科学、Art、コーラス、算数、Social Studies、フランス語、体育を履修しており、ランチは5限目で午前10時56分から11時36分までです。

高校も中学も、カウンセラーが指定されています。学校の授業から学校生活、友人関係までなんでも相談できます。

今週は水曜から始まったので3日間だけでしたが、子供たちにとっては新しい環境で少しドキドキの週だったと思います。幸い、次女は、ランチを一緒にとる友達が4、5人できたそうで安心しました。クラスはすべて異なるクラスルームで行われ、クラスとクラスの間は4分間しかなく、次のクラスへの移動であっという間に過ぎるため、ランチくらいしか友達とゆっくり話す時間はないそうです。

長女は、高校の体育会バレー部に入部試験を受けて入れたので、毎日練習があり、チームメートと仲良くなっているようです。次女も、これから学校のクラブに入り、たくさん友達を作ってほしいものです。






アメリカの夏休みの憂鬱

newyork_newyork2016-09-01

アメリカの夏休みは長い。
6月、7月、8月の約3ヶ月!
子供にとっては楽しい夏休みですが、親、特に専業主婦をしている母親にとっては地獄の毎日です。
子供が朝から晩まで家にいるのですから。
解決策は、サマーキャンプと旅行!

サマーキャンプについては、日本を出発する前にYMCA Camp Mohawk(http://campmohawk.org/)に申し込みました。娘二人とも、7月下旬から8月上旬の2週間のコースです。
このキャンプは1920年に始まった女子オンリーのキャンプです。1週間単位のキャンプで2週間で一人1570ドル、1週間の乗馬レッスン一人120ドル。計一人1690ドル、2人で3380ドル。20個くらいキャビンがあり、一つのキャビンに2段ベッドが6つから8つあります。次女のキャビンを覗いてみると、フロリダから来た女の子は4週間参加しているとのこと。
2人の娘を残してキャンプ場を発つ際には少し悲しい気持ちになりましたが、彼女たちがアメリカで生き抜くためには逞しくなければならないと思うのでグッと堪えて去りました。キャンプの様子が毎日サイトにアップされるので、毎晩確認していました。
2週間後、迎えに行きましたが、彼女たちは、友達もたくさん作って楽しんだようで、親のことなんて忘れていたようでした。来年も是非行きたいとのこと。
キャンプの典型的な一日は、7時20分起床、8時から朝食。食事は全員が同じ会場に集まって食べるそうです。8時30分にキャビン掃除、9時から12時半までアクティビティを3つ行う。12時半からランチ、1時から2時まで休憩、2時から4つ目のアクティビティ、3時からキャビン内のアクティビティ。4時からオプショナルのアクティビティ、5時半から夕食。7時から夜のアクティビティ、9時20分に就寝








。アクティビティは、パフォーミングアーツからスポーツまでたくさんあります。パフォーミングアーツは、例えば、ウクレレ、ベークショップ、コーラス、クリィエイティブ・ライティング、演劇、ペインティング、フォトグラフィーなどなど。スポーツは、アーチェリー、乗馬、バドミントン、バスケットボール、チアリーディング、ダンス、フィールドホッケー、サッカー、テニス、機械体操、バレーボール、ヨガ、ログローリング、カヤック、水泳、パドルボーディングとか。

近所のYMCAのキャンプにも参加させました。まずは会員になるための年会費は一人281ドル、二人で562ドル。フィットネスキャンプしか空いておらず、7月第3週の1週間だけ通いました。フィットネスキャンプは、ジムでマシーンの使い方を学び、トレーニングを受け、ゲームを行った後、プールで水泳をしたそうです。同じ学校区ではないですが、隣の学校区の同い年の子と友達になったようです。因みに会費ですが、一人299ドル、計598ドルでした。

旅行については、アメリカに来て生活の立ち上げで精いっぱいでしたので、近郊であるボストンとケープコッドに行きました。ボストンは、近郊のレキシントンで少しゆっくりし、独立戦争の発端となったレキシントンの戦いの場を見学しました。ボストンでは、時間がなかったので、フリーダム・トレイルをたどり、ハーバード大学を見学しました。
ケープコッドは、プリマス、ハイヤニス、チャタム、プロビンスタウンを訪問。プリマスはメイフラワー号が到着した町。プリマス・ロックとメイフラワー号のレプリカを見学。ハイヤニスはケネディ家の別荘地があったところであり、ケネディ博物館を見学。、チャタムはチャタム灯台で有名ですが、子供たちはそれに目もくれず海を楽しみました。プロビンスタウンは芸術とゲイの町。おいしいロブスターの料理を食べました。帰りに、ロードアイランド州のニューポートに立ち寄り、大豪邸を見学。それぞれ短時間でたった2泊3日の旅行でしたが、大いに満喫できました。




























Rye Middle, Rye Highの校長先生と面談

6月下旬にアメリカに到着。最初の1週間はホワイトプレーンズのホテルで過ごしましたが、アメリカに到着して4日目には、次女が通うことになるライ中学のDr. Ann Edwards校長先生と、長女が通うことになるライ高校のPatricia B. Taylor校長先生と面談しました。
実は、日本にいる時に、ウェストチェスター郡の学校区を選ぶために、ある程度評判のよい学校区(スカースデール、エッジモント、ブロンクスビル、ライ、ライブルック等)の高校の校長先生にメールで連絡すると、二日以内に全学校の校長先生からきちんと返事が来たことにはとても驚いたことがあります。それがきっかけで、ライ高校、中学の校長先生との面談の約束も5月の時点でしていました。

まずはライ中学のEdwards校長先生から。
・ライ中学では授業は午前8時に開始、終了は午後2時32分。
・午後3時までは、一部の教師が生徒の勉強を見ることができる。
・4つの核となる科目がある。(English、Social Study (World Culture)、Science、Math)
・授業の一コマは40分間。6年生(アメリカの中学は6年〜8年の3年間です。)は、3つのグループがあり、それぞれのグループには4つの科目の先生(合計4名)がいる。
・ロッカーと鍵が与えられ、ジムのロッカーの鍵も与えられる。
・ランチは、3つのグループのうち、2つのグループは中学のカフェテリアで食べ、残る1つのグループは高校のカフェテリアで食べる。
・カウンセラーはVillanova氏で、3年間、次女のグループを担当。
Edwards校長先生との面談の結果、次女は、外国語はフランス語を学び、コーラスの授業の中で週一回フルートを学ぶことになりました。
自転車通学はOKとのこと。

次に、ライ高校のTaylor校長先生と話しました。
・放課後のクラブ活動に参加して、たくさん友達を作ること。
・9月15日のランチタイムに、学校のクラブの勧誘行事がある。
・8月の終わりに、長女はAlgebraの確認試験を受け、9月からGeometryを学ぶことになる。
・8月30日午前10時半から、新しい生徒と親のためのオリエンテーションがある。
・22のAPは10年生から始まる。
・Guidance counselorは、9年生から12年生まで同じ人。
・Writing Mentor Programというシステムがあり、9年生は論文の宿題でmentorに相談するとcreditを得ることができるというもの。
Taylor校長先生との面談の結果、長女は、外国語はスペイン語を学び、Geometry, English 9 (Honors)、Living Environment 9, PE, Music (Band), Compositionの授業をとることに。

NY州の試験の日程は以下の通りです。
・Algebra:9年生の1月(2017年)
・Science:9年生の6月(2017年)
・Living Environment:9年生の6月(2017年)
・Global History:10年生の6月(2018年)
・English: 11年生の6月(2019年)

なかなか大変そうですが、しっかり子供たちをサポートしていきます。

住居を決める その2

 6月下旬、ニューヨークに家族で引っ越しました。5年半ぶりのNY! 私は出張で毎年来ていましたので、マンハッタンの新鮮味はありませんが、ウェストチェスターに住むのは初めてです。
 ライ市の一軒家に7月1日に入居する契約でしたので、アメリカに到着後1週間は、ウェストチェスター郡のホワイト・プレーンズのホテルに滞在しました。1ベッドルーム、キッチン、リビングのある広めの部屋でしたので、なんとかしのげました。比較的大きめのクイーンサイズのベッドに、母親と長女、父親と次女が添い寝で耐えました。
 JFK到着当日にホワイト・プレーンズでレンタカー。翌日は、ショッピングモールで家族四人分の携帯電話を契約。アメリカの携帯電話は、電話を受けても課金されますが、月50ドル弱で、米国内かけ放題、テキストし放題、通信は3GMまで(それ以上使うと速度が極端に遅くなる)というパッケージ契約ができました。中には、月50ドルで、それらの条件に加え、日本の一般電話にかけ放題という契約ができる会社もあるようです。
 1週間後の7月1日にはライ市の一軒家に引っ越すので、まず必要になるのは、ベッド、食器等です。ソファー、ダイニングテーブルセット、キッチン用品、バス用品、衣類等々、1週間でこんなに買い物したことがないほど、金額もあまり気にせず、気分的には散財しました。200万円はいかないくらいですかね。
 このプロセスで驚いたことは、ベッドにしろソファーにしろ、配達日を指定すると、前日に電話があり、きちんと指定日に配達されたことです。アメリカも捨てたもんじゃないと思いました。自転車を4台購入しましたが、1台は、なんと指定日の前日に配達されました。
 7月1日、いよいよ一軒家に引っ越し。大きな庭付きの一軒家で、ベッドルームが三つ、バスルームが三つ。ダイニングスペース、リビングルームに加え、ファミリールーム、地下にあるプレイルーム(最も広い)と広さはまあまあ。ただし、実際に引っ越してみると、ここのコーキングが十分でない、天井の壁紙が少しはがれている、バスルームの一つの換気扇が壊れている、ブラインドも少し調子が悪い、空調の調子が悪い等々、実際に住んでみないとわからないことを次々と発見。自分のエージェントからオーナーのエージェント経由でやりとりをして、少しずつ修理してもらいました。このプロセスは、2、3日ですぐ終わらないので、結構フラストレーションがたまり大変でした。
 今では家具もそろい、そろそろ船荷が来ますので、もうすぐ普通の生活ができると思います。





住居を決める

今の家は、実際に確認せずに契約しました。

アメリカの学期は9月に始まり翌年6月上旬に終わります。
5月くらいから9月まで、不動産物件が最も動く時期です。
NY州ウェストチェスター郡では、賃貸物件は、大家さんが、次の借主が入る2か月前から、次の借主の候補者達に家の中を「内覧」させるそうです。そのため、「内覧」する際には、前の借主がまだ住んでいることが多いそうです。
私は6月下旬にアメリカに来る予定でしたので、6月下旬から7月上旬に入れる物件を契約する必要がありました。
それらの物件は、4月下旬から5月上旬に、「内覧」することになります。
その時期は私は忙しく、とんぼ返りで「内覧」のためにアメリカに来ることもできませんでした。
そうなると、活躍するのは自分のエージェントです。エージェントが私の代わりに「内覧」し、写真をたくさん撮って送ってもらい、それらを見た上で判断しました。

そもそも4月下旬から5月上旬に「内覧」する物件を絞り込むためには、3月から4月にかけてライの物件をネット上で探しまくりました。
ライは、自分が払える範囲(月5000ドル〜6000ドル)の一軒家の賃貸物件(3ベッドルーム以上)はあまり多くなく(月7000ドル以上であれば、もう少し物件がある)、建物が隣の家と壁でくっついているタウンハウスやデュープレックスであれば少なからず物件がありました。
ネット上で、ライ市、家賃、ベッドルーム数等を入れると、かなりの数の物件が出てきますが、実際にライ市にあり、戸建てで3ベッドルームとなると、自分が払える範囲のものは、多くて5、6件しか出てきませんでした。
それらの物件のエージェント(米国人だけでなく日本人もいます)の連絡先にメールをし、何度かやりとりをしていくうちに、そのエージェントが頼りになるかどうかがわかってきます。そのような過程を経て、エージェントを絞り込み、結果的には日本人のエージェントにしました。

6月下旬にこちらに来て、初めて「内覧」するようでは、タイミング的に、「残り物」しかないと言われました。7月から「内覧」し始めても、入居できるのが9月上旬の可能性あったので、娘二人の学校(High SchoolとMiddle School)の新学期に間に合わなくなる可能性も考慮して(仮にそうなった場合、2か月間もホテル暮らしすることになり、環境的に耐えられなかったでしょう。また、住んでいる学校区の学校に通うためには、賃貸契約書を学校に提出する必要があり、学校が始まるまでに契約できていないと、娘たちは、そもそも学校に通えないことになります。)、エージェントに4月下旬に「内覧」してもらい、写真をたくさん送ってもらって判断し、5月のGW中に、正式に「契約」しました。(入居日は7月1日)

契約後、家主にセキュリティ・ディポジット(敷金)2か月分+最初の月の家賃を払い、エージェントへの謝金(家賃の1か月分)を払いました。そう、家賃4か月分がキャッシュで必要なのです。

7月1日に入居した後のことは、また次回に。